CBI学会年次大会フォーカストセッション
「薬づくりの新しいR&Dモデルを探る - その1〜新しい動き」

日 時 2014年10月29日(水) 16:00-17:30
会 場 タワーホール船堀(東京都江戸川区船堀4-1-1)402会議室
世話人 神沼二眞(ICA)、多田幸雄(東京大学創薬オープンイノベーションセンター)、堀内 正(慶応大学医学部)、坂田恒昭(塩野義製薬、大阪大学)、田中 博(東京医科歯科大学)、中井謙太(東京大学医科学研究所)
開催者 CBI学会(2014年大会 フォーカストセッション)
参加費 この集会は、CBI学会の年次大会の一部(フォーカストセッション)として実施されますので、参加者は大会への参加登録が必要になります。
    ≫≫CBI学会 2014年大会の案内へ

開催趣旨:
 現在、米国や欧州の製薬企業は、さまざまな理由で、これまでのような自社完結型の薬づくりのモデルが維持できなくなり、外部とのパートナーシップによる共同研究を重要視するようになってきた。それと呼応するように国はTranslational研究の機能強化を図り、ゲノム科学やICTを活用して長年Gold Standardとされてきた安全性(毒性)評価などのRegulatory Scienceをも革新しようとしている。さらに集団的なゲノム研究においては、患者を中心としたPatient-Centeredな研究、一般の生活者の参加を促進するParticipatoryな研究を重視するようになっている。新しいモデルでは、薬づくりの関係者が、製薬会社からアカデミアや国の研究機関、さらに患者を含むサービスの受け手Consumersにまで拡大され、それらの間のパートナーシップに基づくコンソシアムのような組織でプロジェクト的に前競争的な研究が展開されている。
 このセッションの世話人らは、欧州でこのような新しいR&Dモデルによるオープンコラボレーションに関わっていたM. Barnes博士を2010年のCBI学会に招聘したことに関わったことで、このような新しい動きに注目していた。昨年度からは、NPO法人化される以前のCBI学会の一部事業を継承した(現、キャドゥアライアンスCADU Allianceの)Visionary Seminarとして、本格的に「薬づくりの新しいR&Dモデルを探る」をテーマとした研究講演会を開催し、先行している米国や欧州で議論あるいは実践されている薬づくりの新しいR&モデルをしらべるとともに、我が国における薬づくりのイノベーションと仕組みづくり、すなわちリノベーションRenovationについての考察も進めてきた。現在リノベーションを実現するために必要な行動も、おぼろげながら見えてきている。
 このセッションでは、その経験を踏まえ、新しいR&Dモデルの可能性と問題点を討議するとともに、我が国における「薬づくりへのICTの活用を加速するためのパートナリング実験」への参加を呼び掛ける。研究マネジャーだけでなく、ICTを活用した薬づくりイノベーションに関心をもっている多くの研究者の参加を期待する。
≫≫CBI学会2014年大会 フォーカストセッション

参考文献と情報
・神沼 二眞 訳/多田 幸雄、堀内 正 監修、「薬づくりの未来〜危機を打破する R&D モデル」、日経 BP社、2014 年:Bartfai T and Lees GV (2013) The Future of Drug Discovery: who decides which diseases to treat? Elsevier/Academic Press: Amsterdam
・キャドゥアライアンスのセミナー資料:http://join-ica.org/ws/14rdseminar.html
・追加資料準備中
プログラム (準備中)  
16:00-  
   
»ページTOPへ