シリーズ 「薬づくりの新しいR&Dモデルを探る」

第10回「免疫、炎症、腸内細菌と薬づくり」
日 時 2015年10月22日(木) 13:25-17:00
会 場 東京大学医科学研究所1号館1階講堂(東京都港区白金台 4-6-1)
世話人 植松 智(東京大学、千葉大学)、中井 謙太(東京大学医科学研究所)
多田 幸雄(東京工業大学)、堀内 正(慶應義塾大学)、坂田 恒昭(塩野義製薬、大阪大学)
鈴木 蘭美(エーザイ梶j、田中 博(東京医科歯科大学)、神沼 二眞(ICA)
開催者 キャドゥアライアンス CADU Alliance(サイバー絆研究所)
後援/共催 共催:日本バイオインフォマティクス学会、後援:CBI学会、協賛:日本オミックス医療学会
参加費 ¥3,000     ※ ICA会員および学生は無料

開催趣旨:
    このシリーズは、「がんの精密診療 (Precision Oncology)」を主題とした前回から、「薬づくりを明日のヘルスケア(医療)から考える」という視点を重視するようになっている。今回は、常識が一変しつつある「新しい免疫学」の現状を学び、それを踏まえて関連する疾患の理解や、薬を含む幅広い介在法の開発に関係した新知見を学ぶことを目的にしている。がんへの対処では、生殖系列細胞と体細胞の双方の遺伝子あるいはゲノムGの変異を詳細に分析するようになってきた。免疫系は、生体の外部からの、生物由来の異物への対処を司っている。だから生体にとっては内在的なGと、環境となる因子Eとの相互作用が重要になる。この関係はしばしばG x Eと表現される。そのEには多様な食物、微生物、動植物由来の因子、各種のストレスなどが含まれている。最近とくに注目されているのは、ヒトに共生する微生物、とくに腸内細菌である。免疫系は、炎症やがんとの関係が深く、いわゆる慢性疾患との関係も深い。また腸内細菌は免疫と深く関係している。今回は、こうした新しい免疫学に関連した領域への序説となるような講演をしていただくことを主目的とし、前回に続くがんの治療薬の開発や、このシリーズの基盤テーマであるICTの活用に関するヒントをうることもめざしている。なお、新しい免疫学や腸内細菌やがんの免疫療法など、急激に開けてきた領域に馴染みのない方々にも参加していただくことを想定して、参考文献などはできるだけ事前に紹介するよう準備している。幅広い研究者や関係者の参加を期待する。
参考資料:こちらをご参照ください>>>
◆プログラム(多少の変更がありえます)
13:25-13:30 開催挨拶
13:30-14:15 腸管における自然免疫の役割
  植松 智(東京大学、千葉大学)
  座長:中井謙太(東大医科研)
14:15-15:00 腸内細菌の発展
  長谷 耕二(慶應義塾大学)
  座長:植松 智(同上)
(休 憩)  
15:20-16:05 新規腫瘍免疫治療薬抗PD-1抗体ニボルマブの研究開発
  柴山 史朗(小野薬品工業株式会社)
  座長:植松 智(同上)
16:05-16:50 分子標的薬の限界を超える新薬への期待−2
  多田 幸雄(東京工業大学)
  座長 坂田 恒昭(塩野義製薬、大阪大学)
関連するオミックスとICT、話題提供 世話人を予定
16:50-16:55 閉会挨拶 今後の予定

◆交流会 (*会場が変更になりました。ご注意ください)
    *時間:17時30分〜(講演会終了後、お店に移動)
    *場所:Organic Lab Cafe ”Ciao Bella” with Girolomoni(オーガニックラボカフェ・チャオベッラ)
        (東京都 港区白金台4-6-1 東京大学医科学研究所 近代医学記念館内)
      電話 03-6450-4828   https://www.facebook.com/ciaobellagirolomoni?fref=nf
    *参加費:2,500円(税込・2ドリンク/おつまみ)

※お問い合わせは、 ICA(サイバー絆研究所)事務局()、または
 ホームページ(http://join-ica.org/ica/)の「お問合わせ」よりご連絡ください。

参考資料
    この集会の話題は多岐にわたっている。その上、文字通り日進月歩の勢いで研究がなされている領域である。そのすべてに通ずることは容易ではない状況にある。以下では、講演の流れに対応した、比較的全体が理解できるような入門的な資料を紹介する。

新しい免疫入門
・審良 静男、黒崎 知博、「新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで」、講談社(ブルーバックス)、2014年
・河本 宏、「マンガでわかる免疫学」、オーム社、2014年

腸内細菌入門
・ジュリア・エンダース、ジル・エンダース著、岡本朋子、長谷川圭訳、おしやべりな腸、サンマーク社、2015年
・長谷耕二、ヒトの健康と疾患を制御する腸内微生物叢、ファルマシア、51(8): 750-754, 2015年

   以下に紹介するのは、各講演の理解に役立つと思われる、専門的ではあるが全体的な入門となる比較的新しい文献である。すべてネットから入手可能であり、理解を助ける図なども含まれているので、ぜひ参照していただきたい。

免疫、炎症、がん入門
A. Dzutsev et al. The role of the microbiota in inflammation, carcinogenesis, and cancer therapy, European Journal of Immunology 45(1): 17?31, 2015.

免疫チェックポイント阻害剤(Immune Checkpoint Inhibitor/Blocker)入門
M. A. Postow, Immune Checkpoint Blockade in Cancer Therapy, J Clin Oncol 33:1-10, 2015.
J. R. Brahmer, H. Hammers and E. J. Lipson, Nivolumab: targeting PD-1 to bolster antitumor immunity, Future Oncol. 11(9), 1307?1326, 2015.
A. Snyder et al. Genetic basis for clinical response to CTLA-4 blockade in melanoma, N Engl J Med, 371:2189-2199, 2014.

GIST(消化管間質腫瘍)入門
GISTとはどんな病気でしょうか?
G. Ravegnini et al. Personalized Medicine in Gastrointestinal Stromal Tumor (GIST): Clinical Implications of the Somatic and Germline DNA Analysis, Int. J. Mol. Sci. 16, 15592-15608, 2015.

入門的な総説
J S Marchei et al. The gut microbiota and host health: a new clinical frontier, Gut 0:1-10, 2015.

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