開催趣旨：
高齢者人口が増大している日米欧の先進国や、それを追い上げている中国などでは、脳と心Brain & Mindの健康と病への対策が大きな課題になっている。その象徴である認知症Dementia とくにアルツハイマー疾患Alzheimer’s Diseaseは、今日の医薬品開発における最も難しい課題になっている。それゆえ、ある年齢域に達した高齢者は、２割あるは３割の確率で、「すでに認知症になっているという前提の下で行動する」ことが、今のところ理にかなった生活戦略になっている。一方で、いわゆる人工知能AIへの関心の高まりを反映して、ICTの研究者らは（深層学習Deep Learningを含む）機械学習Machine Learningや認知計算技法Cognitive Computingの研究と、脳神経系の研究との距離を縮めようとしている。この集会は、この２つの研究領域の急接近の状況を、できるだけわかりやすく解説していただくことを念頭において企画した。ヘルスケアやICTの研究者や専門家だけでなく、サービスの受け手である一般の生活者やNPO/NGOが参加され、活発なご意見を交換していただくことを期待している。

◆プログラム

13:25-13:50	「開催挨拶に代えて-計算機と脳と心の研究の交流: 過去、現在、未来」     神沼 二眞（NPO法人サイバー絆研究所）
13:50-14:10	「脳研究と人工知能研究の急接近」     生島 ��裕（数理先端技術研究所）　 ・座長：中井 謙太（東京大学医科学研究所）
14:10-14:50	「脳神経系に特有なデータサイエンス」     安藤 達哉（武田薬品工業株式会社） ・座長：中井 謙太（東京大学医科学研究所）
14:50-15:10	休憩
15:10-16:00	「大規模脳画像データベースから見る脳の発達、加齢と認知症」     瀧 靖之（東北大学医学部） ・座長：田中 博（東京医科歯科大学）
16:00-16:30	話題提供1：「ヒトの脳神経ネットワークを測る」     松井 敏明（NICT、通信デバイス研究所） ・座長：生島��裕（数理先端技術研究所）
16:30-16:45	話題提供2：「脳計測ソリューション（NIRS）」     長谷川 清（株式会社ＮｅＵ） ・座長：生島��裕（数理先端技術研究所）
16:45-17:00	総合討議：「参加型ヘルスケア」の視点から：期待と不安 ・座長：世話人

◆交流会
 ＊時間：17時30分〜　(講演会　終了後移動)
 ＊場所： カフェ ラ・ボエム　白金（東京都港区白金台4-19-17）
        電話 (03)3442-4060 　 http://www.boheme.jp/shirogane/
 ＊参加費：3,000円

◆参加される方はこちらのフォームよりお申し込みください。
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