開催趣旨：
   ゲノム解読の急進歩でPrecision Medicineへの取り組みが現実味を帯びて来ている。それに伴い、研究開発においても臨床においても、データサイエンティストの参加が切望されている。しかし現状では専門家の確保が難しく、その養成が喫緊の課題になっている。さらに、AIやビッグデータを含め、データサイエンスの専門家と生物医学の研究者や臨床家（医師）との効率的かつ効果的な協力関係の構築は、そう簡単ではない。米国のNIHでは、すでに「ビッグデータから知識を生成する（BD2K、ビ・ディ・トゥ・ケイ）」プロジェクトが発足しているが、そこでは人材育成の視点が重視されているようである。３回を予定しているこのシリーズの最初となるこの研究集会では、「データからの知識生成の専門家（D2Kサイエンティスト）」の育成が喫緊の課題になっている疾患領域としてがんを想定し、そこで　期待される専門家のイメージを具体的に浮き彫りにすることめざしている。この課題に関心をもっている必ずしも専門家でない方々や若い世代からの参加も期待している。