開催趣旨：
   本研究会シリーズでは、緊急度の高い領域からD2K (from Data to Knowledge) サイエンティストに期待される課題を浮き彫りにし、必要な人材の養成を考えることとしている。今回は、爆発的に進展している「腸内細菌と健康と疾病」領域を取り上げる。この領域では、多様な細菌のメタゲノム解析や、細菌が生成する代謝物の同定と、それらを介した腸と様々な臓器・組織間の複雑な相互作用の解明が進んでおり、その成果が予防や臨床医学に迅速に反映されることが期待されている。そのためD2Kサイエンティストには、生物医学の基礎研究だけでなく、その成果を臨床や食の実践に結びつけるトランスレーショナル･リサーチの担い手となることも期待されている。そこで、この分野の第一線の幅広い専門家から「ICT専門家の育成を『考えるための材料』」を提供していただき、求められる人材像について議論することをめざしている。