計算毒性学研究会設立のための参考資料
1.目的
この会は、計算創薬懇談会やG/O-P/N-D/T研究会の姉妹研究会として、いわゆるADME/Tox(薬物や毒物の吸収、分布、代謝、排出と毒性)問題に、情報計算技法を応用することや、同じ化合物がその量の違いにより薬効と毒性の両面を発揮するという、いわゆるHormesis現象の予測や解明に情報計算技法を応用すること、に関する研究情報の交換や研究者の交流を促進することを目的とする。
この研究会も、姉妹研究会と同じように、サイバー絆研究所の健康イノベーション事業、Health Innovation Initiative、HIIの一環である。Health Innovation Initiative、HIIとは、文字通り、健康に関する革新的な取り組みにより、人々(日本人)の健康状態を改善し、保健や医療サービスを改善し、国家財政を危うくしている保健医療福祉関連予算の伸びを抑えることを実現する、有志の活動のことである。
2.目標
この目的を達成するために、この研究会では、
などと、それらに関係した情報計算技法に関する研究集会を開催する。
また、そのために、この分野に関心をもっている研究者の交流支援システムを構築する。さらに、彼らが関心のある技法や知識への案内サイトPortalを構築する。
3.参加資格
この会は、上記の研究領域に関心をもち、この会の目的に賛同した研究者であれば、その身分や所属を問わず、個人の資格で気軽に参加してもらうことを前提としている。この会の正式メンバーは、ICAの(正、あるいは維持)会員としても登録される。
4.会則
計算創薬研究会と同じく、最初は、必要最小限の項目で、活動を始め、活動が活発になったら、必要な項目を補っていくという、ゆるい方式をとる。
5.世話人
最初は、三輪錠司理事(予定)および湯田浩太郎理事(予定)と神沼とが相談しながら、Regulatory Scienceの立場から、化学物質の安全性の研究をしている(例えば国立衛研のような)研究機関の研究者、薬物動態の研究者、環境汚染物質の生体への影響に関する研究者などの中から、協力してくださる研究者を世話人と定め、研究集会を重ねながら参加者を増やしていくというやり方をとる。
6.事務局スタッフ
ICAの事務局スタッフの兼任とする。
7.予算
研究集会の会場費などは、極力安いところを探す。人件費は、ICAの事務局スタッフ以外は、無給のボランティアとしてお願いする。一方、研究支援などの企業からは広告などの形で、支援してもらう。収入が増えれば、大学院生などの、アルバイト費とする。
8.参加予定者
大学の研究者は少なく、政府系(Regulatory Science)の研究機関の研究者、製薬企業の研究者、Solution企業の関係者などを想定している。