English   お問合せ

この会は、ADME/Tox(薬物や毒物のAbsorption吸収、Distribution分布、Metabolism代謝、Excretion排出とToxicity毒性)問題に、情報計算技法を応用することや、同じ化合物がその量の違いにより薬効と毒性の両面を発揮するという、いわゆるHormesis現象の予測や解明に情報計算技法を応用することに関心をもっている研究者の集いです。

  この会は、そうした研究者たちの間の情報の交換や交流を促進することを目的としています。この会は、同じサイバー絆研究所ICAが運営する、計算創薬懇談会やG/O-P/N-D/T研究会、健康計量学会の姉妹研究会です。

  化学物質の安全性問題は、食物や飲み物や薬のように私たちが意図的に摂取するものや、化粧品や衣服のように皮膚に接触するもの、さらには大気中にあって、呼吸とともに、取り込まれる環境中の微量物質や、家庭用品や、職場に存在する物質、環境汚染物質のように、意図しなくとも接触したり、摂取したりしてしまう物質の安全性(危険性、危害の可能性)に関わる研究です。こうした研究に関わっているのは、医学や毒性学や薬学の専門家が多いのですが、しらべなければならない化合物の数が膨大なため、計算機あるいは情報計算技法を駆使しなければならないことは、明白です。

  しかし、欧米に較べると我が国のこの分野における研究者の数は、非常に少ないことを、私たちは危惧しています。そこで、こうした分野の研究の必要性や、現状に関する情報交換や研究者の交流を支援することで、この分野の重要性を広く認知してもらい、研究者の数を増やしたいと考え、この会の設立を呼び掛けることにしました。

  この研究会は、まだ活動を始めるための準備をしている段階にあり、規約や定款などが整備された組織ではありません。この会を本格的に立上げていくことを含め、この会の活動に関心をお持ちの方は、お気軽にご連絡下さい。